2022年にヒューマン・ドラマ賞を受賞した「ふるさとMISAKIへの招待」作者、みさこう × CIRCLE matsuyamaの山内美沙貴さんにお話を伺いました。
佐田岬を舞台に、フォトウエディングを発信したい。
私たちは松山市でフォトスタジオを営んでいるのですが、コロナ禍で結婚式を挙げることが難しい状況が続いていたので、この作品を通して、「コロナ禍でも結婚式を挙げられなくても、地元でフォトウエディングができるよ」という想いが皆さんに伝わればなと思いました。自社のフォトウエディングも皆さんに知っていただきたいという思いもあり、応募させていただきました。
地元でのフォトウエディングというと、母校を撮影場所やパーティー会場にするという場合が増えてきていたので、佐田岬の学校で撮影ができればと考えていました。そんな中、三崎高校の生徒さんがさまざまな活動をしているのを知り、ただ撮影場所としてお借りするだけではなく、ぜひ一緒にフォトウエディングの動画をつくらせていただけないかとこちらから依頼したんです。
お声かけしたところ、とにかく生徒さんがみなさん喜んでくれて、参加したい人が予想以上に多くて本当に嬉しかったです。ウエディングの方に進みたいという生徒さんもいらっしゃったので、その方の夢も叶えたいという思いも込めて作品づくりがスタートしました。
変わりゆく結婚式のカタチ。
だけど佐田岬の自然と、人のあたたかさは不変。
今回のテーマは「時代の変化とともに変わっていく結婚式のカタチと、変わらない人のあたたかさや地元の素晴らしさ」。変わらないあたたかさを、高校生や地元の方で表現させてもらいました。
ある一組のカップルが帰郷し、フォトウエディングをするというストーリーの中で、佐田岬はなはなのスタッフの方々や、佐田岬灯台で偶然お会いしたご夫婦が祝福をしてくださったんです。これは作り込んだものではなく、思いがけず収めることができたシーンでした。
ドレスとタキシードのカップルを見て「おめでとう」と言ってくださっているシーンから、最終的に2人が幸せになったんだなというストーリーが伝わっているんじゃないかなと思います。
撮影を通して、佐田岬の人のやさしさをたくさん感じました。撮影していたら、道行く人が祝福の声をかけてくださったり、お店の方も「お祝いさせてもらっていいですか?」と声をかけてくださって。すごいあたたかかったな…と今振り返ってもほっこりします。
心からの祝福に包まれた、三崎高校での感動のシーン
三崎高校の先生もすごく協力してくださって、事前にシナリオなども共有して打ち合わせを重ねて撮影日を迎えました。生徒さんと初めて対面したのは、撮影日前日のロケハンの日。その日に全員と話して、打ち解けていたので、撮影当日はなごやかムードで撮影を進めることができました。作品内のみんなの笑顔を見ていただいたらわかると思います。
実は、今回モデルをお願いしたカップルは、本当にあのタイミングで結婚を決めた2人だったんです。そのことも生徒さんに伝えていたので、より感動したんじゃないかなと思います。
作品が出来上がった後、先生から「生徒たちのテンションがめちゃくちゃ上がってます」とのお声をいただきました。参加できたことが嬉しかったみたいで、一つの経験談として語れるものになったとおっしゃっていました。実際にウエディング関係に進みたいという生徒さんが、その後もZOOMでインタビューしてくれたりとか、まだ関係が続いていて。改めて、すごくいい機会になったなと実感しています。
サダワン挑戦をきっかけに、フォトウエディングの幅が広がる。
グランプリを目指していたので、正直なところ残念な気持ちもありましたが、表彰式に代表が出席させていただいて、いろんなお言葉をいただいて表彰されているのを見ると、やって良かったなと。私たちの作品の良さが伝わったんじゃないかなとホッとしました。
これをきっかけに、島に行ってのフォトウエディングや、スタジオがない遠方でのフォトウエディングにもチャレンジするようになりました。新しいプランとして旅フォトプランもできましたし、今後はいろんな土地でみなさんに愛されるようなことに取り組んで行きたいと思っています。
思い返すと、みんなで協力して作っていた時間が一番楽しかったので、その準備を存分に楽しんでつくればいいものになるんじゃないかなと思います。みなさん奮ってご応募くださいね!
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佐田岬ワンダービューコンペティション 2021-2022
▼ヒューマン・ドラマ賞受賞作品『ふるさとMISAKIへの招待』▼是非ご覧ください