撮り逃し、ありませんか?〜ひみつの文化・歴史編〜
日本一細長い半島は、その歴史も半端じゃございません。「先人たちの営みが息づく景色や歴史を語る遺産にフォーカス」、そんな作品に期待をふくらませつつ、ひみつの(?)スポットをご紹介。旧陸軍の砲台や要塞の跡、城壁のような石垣など、ストーリーを感じさせるロケ地をご紹介します!
01 豊予要塞
佐田岬灯台付近の岸壁にある、旧陸軍が建設した豊予要塞。要塞の砲台跡から臨む豊予海峡。これが撮りたい欲をそそられる、なかなかお目にかかれないロケーションなのです。
戦時中、白く目立つため、米軍からの攻撃にさらされていたという佐田岬灯台。旧陸軍は瀬戸内海を守るため灯台下の岸壁に要塞を建設し、砲台を設置しました。大正15年から昭和5年にかけて竣工された砲台は第1から第4砲台まであり、その一つの内部を見学することができます。
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02 人々の暮らしを支える碧い石垣
平野が少ない佐田岬半島で暮らしていくため、先人たちは石垣を積み上げ、営みの景色を築き上げてきました。
漁業や農業、そして人々の交流を育んできた石垣。それは強い潮風を避けるための巨大な塀としての石垣だったり、傾斜地につくられた畑を支える段々の石垣だったり、森の中にひっそりと残る青石の堰堤だったり、明治時代に稼働していた銅製錬所の焼き窯の石垣だったり、また風を避けるために低い石垣に囲まれた海辺の畑だったり…。そんなふうに、佐田岬半島には、暮らしのなかのあちこちに石垣の景色が広がっています。
なかでも、長さ約100m以上の石垣が続き、「佐田岬漁港の石垣」として水産庁「未来へ残したい漁業・漁村の歴史文化財100選」に選ばれた「野坂の石垣」は必見。さまざまな手法で積み上げられた美しい石垣に対して、あなたならどんなアプローチを仕掛けますか?
03 三机湾(九軍神慰霊碑)
地形がハワイの真珠湾に似ていることから、真珠湾奇襲攻撃に備えた海軍の極秘訓練基地に選ばれた三机湾。「道の駅瀬戸農業公園」から伊予灘側へ下った先に、その美しい湾は広がっています。
挺身決死隊として選ばれた海軍兵士たちはここで密かに訓練に励み、ハワイの真珠湾攻撃へと参戦。そこで戦死したとされる9名の兵士「九軍神」の慰霊碑が、この地に建立されています。三机湾の横に整備された須賀公園の一角、平和を祈念して建てられた慰霊碑のすぐそばには、実戦では使われることのなかった夜間戦闘機「極光」のプロペラも残されています。
現在は穏やかな雰囲気漂うこの場所に、そんな歴史があったとは…。歴史と改めて向き合い、若くして散っていった青年たちに想いを馳せて。
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04 三崎オリコの里
明治時代の佐田岬半島で生まれたといわれる「裂織り(さきおり)」は、使い古した布を再利用した、エコな織物です。さまざまな色や柄の古布を裂いて横糸に使うことで、美しい模様が紡ぎ出されるのです。裂織りはとっても丈夫なため、この地域では仕事着や祭りのハッピ、また普段使いにも幅広く使用されてきました。
この佐田岬ならではの伝統文化を守るべく、「佐田岬裂織り保存会」が廃校となった小学校を拠点に、技術の保存と体験の受け入れを実施。裂織り体験では、自分で好きな古布を選び、コースター作りになどに挑戦できます。
先人の知恵が織り込まれた偶然の美。体験を通して、物を大切にするという当時の精神を感じられる機会になりそうです。
問合せ/090-2783-8357(佐田岬裂織り保存会 小林)※体験は事前予約制
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05 町見郷土館
伊方町の文化・歴史を知るならここ、町見郷土館。旧町見中学校の校舎を利用した町唯一の博物館施設です。
展示室には、伊方町内の古文書などの資料をはじめ、四季や海・山などのテーマにそって、さまざまな暮らしの道具を展示。この地域の歴史や人々の生きた様を学ぶことができます。実際に手で触って使い方を体験できる暮らしの道具もあり、ファミリーでおでかけするのもおすすめ。まずはこちらで佐田岬の文化や歴史をお勉強して、ロケ地候補を探ってみてください。
問合せ/0894-39-0241
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知られざる物語を秘めた佐田岬の一面をテーマに
美しい自然だけではない、佐田岬半島のワンダー。先人が知恵と工夫を凝らし、暮らしを紡いできたその物語を2分の動画に深みのある作品づくりに挑戦してはいかがでしょう?応募締切は10/31(土)。今週末がラストチャンスです!